ドッグフード選びで知っておきたい原材料

ダニを体の内側から予防する飲み薬

犬のダニ対策には2通りあります。1つはついてしまったダニを駆除する事、もう1つはダニがつく事自体を防ぐ方法です。これが両方行えるのは、スポットタイプ(体に液剤を垂らす)の薬か、飲み薬です。

ダニを除去するには、シャンプー、ブラッシング等も有効です。しかし、駆除しても、室内や草むらに生息するダニが再びついてしまいます。また、ハーブ入りスプレーを吹きかけ、ダニを寄せ付けない方法もありますが、短時間で効果は薄れてしまいます。

動物病院で行われる一般的なダニ駆除・予防は、スポットタイプの駆除剤を定期的に投与するものです。これにより、ついてしまったダニを駆除するだけでなく卵のふ化・成長を抑え、再寄生も防ぐ事が出来ます。薬剤を直接かける事に抵抗がある飼い主もいるでしょうが、駆除剤を投与する方法が一番確実だといえます。しかし、スポットタイプが向いていない犬もいます。駆除剤は、犬がなめてしまわないよう毛をかき分けて首筋に投与します。その時に暴れてしまう犬もいます。皮膚が弱い犬だと薬剤でかぶれてしまう場合もありますし、まれにアレルギーを起こす事もあります。

そういうときには、内服薬もあります。おやつを与えた後に飲ませるか、えさに混ぜます。犬が好む風味のタブレットなので食いつきも良くなっています。1錠飲めば、1ヶ月ほど効果は続きます。

これは薬ですから、副作用がまったくないとは言い切れません。実際、嘔吐、下痢等の症状も報告されています。しかし、獣医師の指導の下で処方されますから、安全性は高いといえます。どうしても薬は与えたくない、自然の素材でダニ予防が出来ないかと考える飼い主もいます。ドッグフードの中には、ダニが嫌う成分を含んだハーブが配合されているものもあります。また、ニンニクやビール酵母入りのダニよけサプリメントも販売されています。しかし薬に比べると、ダニに対しての効果は弱いです。

いずれにしても、愛犬の特性を見極め、体に負担にならないような方法で、ダニを予防したいですね。

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